CSR 新価値創造

富士通ゼネラルグループの事業は、空調機、情報通信・電子デバイス部門に集約し、大きな発展を遂げていますが、これからも短期的な成果物の追求のみに陥ることなく、10年後、20年後、さらに、その先の未来を見据えてサステナブル経営を推進して、新たな価値の創造によって、快適・安心・安全な社会の実現に貢献する企業グループを目指していきます。

1. 新規事業創出活動の推進

富士通ゼネラルグループは、創業以来メーカーとして、常に技術の進歩・革新と共に成長し、数多くの世界初・業界初の技術を実用化し、多くの先進的な製品を生み出してきました。10年後、20年後を見据え、革新的なモノづくりを通じて、未来の子どもたちが明るく希望をもって暮らせる社会の実現に向け、新たな価値の創造に取り組んでいます。

FIC( The Future of Innovation Challenge)活動の推進

富士通ゼネラルグループでは、子どもたちが明るく希望をもって暮らせる社会の実現に向け、2020年度に新たな価値の創造に挑んでいく取り組みFICを始動しました。この活動は、より幅広い視点からアイデアを集めるため、当社グループ全社員を対象とした、個人の発想を起点に社会課題を解決する事業を創出し、スケールさせていくアイデア募集型の新規事業創出活動です。FICでは、社内でアイデアを募り、複数回の審査により優れたアイデアを選考します。

2020 年 12 月 23 日にICC棟(注1)5Fのセンターコートでプレゼンピッチ(2次選考)を行い、その後、最終選考を通過したアイデアは、現在、具体的な事業化を検討するフェーズに向けて動き出すことになりました。

注1 Innovation & Communication Centerの略

BIG (Being Innovative Group)の推進

2016年に「新しい価値を創造し、世の中に提供する」ことを具現化するための専任組織BIGを立ち上げ、小集団活動によるイノベーションに取り組んでいます。BIGの取り組みから生み出されたウェアラブルエアコン「Cómodo gear™」は、2020年6月より提供を開始しています。

2.空調機関連

富士通ゼネラルグループの主力事業である空調機は、気温上昇リスクへの対応機器、化石燃料機器からの置き換え機器として期待されており、地球温暖化への影響軽減に貢献できると考えます。

米国の空調・給湯機器メーカーRheem社との共同開発

相互 OEM供給 イメージ

富士通ゼネラルと米国の空調・給湯機器メーカーRheem社(以下、リーム社)とは、戦略的パートナーシップに基づき2017年より相互OEM供給を開始し、双方の製品ラインアップを拡充・補完してきました。

2020年8月から共同開発の第一弾として、両社の技術を融合したマルチポジションタイプ(注1)の全館空調方式エアコンを開発し、北米向けに発売を開始しました。

米国の空調機市場は、ダクト方式の全館空調が主流ですが、気候変動に伴うエネルギー規制が厳しくなってきており、特に空調設備に関する規制は強化されています。近年、日系メーカーが得意とする快適性・省エネ性に優れた個別空調方式のダクトレススプリットエアコンが評価され始め、市場規模が拡大しつつあります。北米の家庭用空調市場において、当社の主力製品である個別空調方式のエアコン需要は、過去5年間で年率約16%と高い伸長を続けています。

今回共同開発した機種は、室外機を当社が開発し、リーム社が室内機のハイブリッド製品を開発し、コンパクトなシングルファンタイプでありながら、静音性に優れ、最大能力4トン(13.6kW)まで対応し、しかも省エネ性は、業界トップクラスのSEER17を達成しました。

また、新開発の制御システムを導入し、常に適切な風量を部屋へ送風することで、快適性を高めました。

両社の技術を融合した省エネ性、静音性、快適性に優れた製品を新たにラインアップに加え、北米市場での更なる販売拡大を目指します。

注1
北米の住宅構造に適した設置ができる室内機

イタリアの空調機器メーカーとの共同開発

イタリア空調メーカーとの共同開発

富士通ゼネラルは、欧州の業務用空調ビジネス拡大に向けて、2017年にイタリアの空調機器メーカーG.I.Holding社との共同開発を含めた包括提携の基本合意をしました。

欧州の業務用空調市場は、当社が既にラインアップに揃えているビル用マルチエアコンだけでなく、コマーシャル市場用の規模の大きいエアハンドリングユニット(AHU(注1))やチラー(注2)といったラインアップを揃えることが重要です。

現在、当社の欧州R&Dセンターが中心となり、AHUと小型インバーターチラーの開発に取り組んでいます。

G.I.Holding社がもっているAHUに、熱源として当社のVRF室外機を組み合わせて接続することが可能となり、当社のインバーター制御のヒートポンプ技術と、G.I.Holding社の空調機を組み合わせることで、省エネ性に優れた業務用空調システムとなります。

注1
外部熱源設備から供給される冷水・温水・蒸気等を用いての空気調和機
注2
水を介して空調をする機械

省エネ性に優れたエアコンを世界に展開、地球温暖化への影響が少ない冷媒を採用

省エネ技術の開発、気候変動への影響が少ない冷媒を採用したエアコンを世界に展開することにより、地球温暖化への影響軽減に貢献します。

エアコン

省エネ性が高いインバータエアコンを開発し、世界各国へ展開しています。

地球温暖化係数が低く、オゾン層破壊係数ゼロの冷媒を使用した製品の開発・普及を推進しています。

開発時には、製品使用時だけでなく、原材料採掘から廃棄までの温室効果ガス排出量を把握し、削減に努めています。


再生エネルギーへの転換推進(温水セントラル暖房 ATW)

化石燃料(石油・石炭等)の使用抑制が地球温暖化抑制へ貢献するものと考え、温水暖房・給湯器の普及を推進しています。

ATWのラインナップ

ATWのラインナップ

欧州の暖房市場はエアコンよりもラジエーターや床暖房といった温水使用のセントラル・ヒーティングシステムが主流であり、家庭用エネルギーの約80%が暖房・給湯に使用されています。

近年では、フランス政府による機器・設置費用の還付サポートもあり、上述の化石燃料(石油、石炭等)を使用した燃焼式暖房機器から地球温暖化対策のため、暖房運転時にCO2を排出せず、環境・省エネに配慮した高効率暖房機器(ATW(ヒートポンプ(注1)温水機))への転換が進んでいます。

欧州では、ヒートポンプ式運転によって利用される空気熱などを再生可能エネルギー(注2)とすることが認められています。
注1
ヒートポンプ技術とは、空気中にある熱を集めて室内に供給することで、太陽熱起源の空気熱という再生可能エネルギーを有効に活用する技術であり、今後、ますます普及する技術と考えられています。
注2
再生可能エネルギーとは、一度利用しても短期間で再生するため、エネルギー源として永続的に利用可能なものです。

資源の効率的利用を推進(エアコン)

省資源化設計を推進し、限りある資源を効率よく使用することで、地球環境保全に貢献します。

AIRSTAGE®J-ⅢL

業界最小のコンパクト室外機を実現

欧州向け店舗・オフィス用マルチエアコン

「AIRSTAGE®」J-ⅢLシリーズ

室外機の排熱口の変更や構成部品の最適化により、コンパクトな室外機を実現しました。(従来機種比:奥行き285mm、設置面積45%、製品重量58kg削減)

また、室外機の熱交換器の構造と容量を見直し、冷媒使用量を従来機種比で約18%削減を達成しました。


健康維持・増進を目指した室内環境の創造〈株式会社富士通ゼネラル研究所〉

健康的で活動的になる住空間の創造へ、富士通ゼネラルグループの空調技術が貢献できると考え、産学連携のOPERAプロジェクトの一環であるWACoに参画しています。

千葉県大学予防医学センター内モデルハウス

OPERAプロジェクトとは、JST(国立研究開発法人)主動による、オープンイノベーションの本格化を狙った産学連携の政策です。富士通ゼネラルグループは、千葉大学予防医学センターを中心としたプロジェクトへ参画し、関連する研究者、民間企業と共に「ゼロ次予防(注1)」に基づくWACo(Well Active Community:健康で活動的なコミュニティの創出)に取り組んでいます。

室内の環境が人の健康に与える影響を明らかにし、単に疾患を予防するだけでなく、健康の維持・増進を促し、心身ともに健康に過ごせる室内空間の創造を目指しています。現在、柏の葉キャンパス内にあるモデルハウスにて、実際の住環境における実証実験を実行中です。健康への影響を脳波解析などから定量評価し、科学的根拠に基づいた検証を行っています。

注1
本人が意識的努力をせずとも、暮らしているだけで健康で活動的になる住空間・コミュニティをさすもので、WHO(世界保健機構)によって提唱された新たな概念。

【事例】脳波を使用し「快適性」を数値化

省資源化設計を推進し、限りある資源を効率よく使用することで、地球環境保全に貢献します。

脳波を使った実験の様子

人々が感じる「快適性」には心理面と生理面があり、これらは必ずしも一致するものではありません。

例えば心理面で快適と感じていても生理面が不快であると、ストレス・生体リズム・睡眠など体調に影響を及ぼします。

この2面の不一致が人の体調に与える影響を明らかにするため、脳波を使って「快適性」を数値化する実験を行っています。このような実験を通して心身ともに健康に過ごせる室内空間の創造を目指しています。


地球温暖化による猛暑への対策につながる製品の開発・提供「Cómodo gear」(コモドギア)

コモドギア イメージ

地球温暖化による世界的な猛暑などの社会課題の解決につながる、身に着けることで体を効率的に冷却するウェアラブルエアコン「Cómodo gear」を、国内の企業を対象に2020年6月より提供開始しています。

「Cómodo gear」は、気温35℃(注1) を超える猛暑日でも冷却可能で、首に装着した冷却部から頸動脈を流れる血液を冷却することで、猛暑への対策につながる製品です。首(冷却部)と腰(ラジエーターとバッテリー)の2か所に装着するだけで使用ができるため、高気温下でも作業効率の低下を防止する効果などが期待できます。

今後も更に利便性や快適性に優れた「Cómodo gear」の提供に向け、新たな機能の搭載などに取り組んでいきます。

注1
環境条件によっては冷却性能に影響があります。

3.情報通信システム関連

住民の生命・財産を守る消防システム、安心安全な暮らしを守る防災システムといった公共ビジネス、外食産業、医療向け外来情報ソリューション等の民需ビジネスでの各種ソリューションを通じて、お客様に最適なサービスを提供しています。

増加する自然災害への備え(消防・防災システム)

自然災害への備え

消防システムでは、的確な判断を瞬時に行うための複合的な情報支援により、住民の生命と財産を守るための消防活動を支えています。

また防災システムでは、デジタル化を進めることで、より確実な情報伝達が可能となり、全国の市町村における先進的な防災体制の構築に貢献しています。

近年多発する大規模自然災害を念頭に、これらの重要な社会システムの維持、安定稼働のための保守サービス体制の強化にも取り組むことで、「安心・安全の未来を共につくる」に貢献していきます。


人材不足対応とワークライフバランス支援〈株式会社富士通ゼネラルOSテクノロジー〉

富士通ゼネラルOSテクノロジー社では、お客様が抱える人材不足への対応とワークライフバランス支援に貢献しています。

e-ORDERフードサービス業向けセルフオーダーソリューションの説明

「e-ORDER(注1)」フードサービス業向けセルフオーダーソリューション

  • 人手不足解消とお客様満足度向上を両立
  • 追加注文しやすい環境で売上アップ
  • お引渡しスムーズなテイクアウト注文の事前予約
  • 海外からのお客様にも多言語で対応
注1
テイクアウト運用を行っている飲食店向け事前オーダー・決済サービス

当社は、新型コロナウイルス感染拡大において多大な影響を受けた企業、事業者に対し「e-ORDER」を無償で提供しました。本ソリューションを活用いただき「オーダー機会の増加」や「お客様へのサービス向上」につながり、事業継続を支援しています。

業務のお悩み
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「業務支援BPO(注1)」サービス

お客様社内に散在するノンコア(直接利益に繋がらない)業務を効率化、標準化を行った上で定型のマニュアルを作成し、当社スタッフがお客様に代わり業務を遂行しています。この成果として、お客様はノンコア業務を遂行する人材確保に心配すること無く、社内の人材を企業成長の為の業務へシフトしています。

注1
自社の業務プロセスの一部を外部の専門的な企業に継続的に委託すること。

タイトル横の番号は、取り組みにより貢献できると考えるSDGsの目標番号